家族と豊かな酪農

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「こっちに来て良かった」と家族に言ってもらえてるのが一番良かった

モニターを見ながら機器の操作をしている人物は、酪農家古川さんだ。牛と藁しかないと思っていた牛舎。最近の牧場経営には機器の操作も必要なのだろう。牧草を刈り、ストックするには、重機まで操る。穏やかでおっとりとして見える古川さんも広大な牧場で大きな重機の操作をする姿は迫力があってかっこいい。

今回は放牧酪農家、古川さんを紹介します。

古川さんは放牧酪農を行なっている。青空の下、頭数のわりに広い牧場で牛たちは自由に歩き、時にはあくびする。あたたかな風に乗ってやってくる牧草のにおいを胸いっぱい吸い込みたくなる。
酪農をしている家で育った古川さんは始めは本別町の農協で10年ほど働いていた。
農協で畜産業について学ぶうち、とうとう自身でやってみたくなり別海町で家業を継いだ。
「こっちに来て良かった、と家族に言ってもらえてるのが一番良かった。
家族と過ごす時間は前よりとれるようになりました。自分の采配で土日など自由な時間は作れます。」
仕事にはやりがいがあり、家族も満足している、この転職は大成功ではないだろうか。

そして古川さんのもう一つの顔は、青年部での若手の育成。というと大げさだが、若い人たちが気軽に相談できる存在だ。
みんなのいきいきとしている姿を見ていると、仲間に入りたくなる。

酪農のやり方はひとそれぞれ、気負う必要はないんだとあなたも気づくはず。
農協から転職し酪農家になった方の体験談です。

古川牧場

古川 陽太 さん

平成20年にJA本別町へ入組後、畜産に関わる業務を経て父親が経営する牧場を継承。
放牧農業を中心に、土壌改良や遺伝改良に力を入れ、経営基盤の強化。
上春別支部青年部の支部長も勤めており担い手育成にも尽力している。