命を繋ぐ確かな技術で未来の酪農を育む

人工授精師

繁里 季緒さん

北里大学⇒北海道大学大学院 農学院
生物資源科学科 卒業
2019年入組

現在の仕事内容

人工授精で牛の命をつなぐ

乳牛及び肉牛の家畜人工授精、受精卵移植を行っています。

仕事をするうえで心がけていること

丁寧かつ迅速に。コミュニケーションもしっかりと

入組してから仕事のコツをつかむまでに1年くらい時間がかかりましたが、丁寧かつ迅速な仕事を心掛けています。
積極的にコミュニケーションをとって、牛の様子を組合員の方に聞いて適期に授精することや、血統や乳器などその牛に合う種を提案したり会話をすることも大切にしています。
元々人見知りな性格なので苦労はしましたが、周りのスタッフは自分と年齢が近くてコミュニケーションも取りやすくて相談もしやすい環境なので少しずつ仕事にも新しい環境の生活も慣れていった感じです。

関わった仕事で一番印象に残っていること

初のリードマンでつかんだ1位の喜び

第55回根室市ホルスタイン共進会で初めてリードマンをしたことです。今までの共進会では出品牛の牛体洗浄や拭き上げなどサポート側でしたが、根室市最後の共進会ということでお世話になっている組合員の方の未経産牛2頭(1部・2部)を担当させて頂きました。出品牛をよく見せれられるように歩く歩幅やスピード、出品牛の頭が下がらないようにするなど気を付けました。
本番では緊張のあまり牛ばかり見ていて、審査員のジャッジを見逃してしまいました。(笑)結果は2頭とも1位を取れたのでホッとしました。達成感もありとても嬉しかったです。今後も乳牛改良の発展に注力できるよう努力したいと思います。

道東あさひに決めた理由

牛と生きる夢を描き入職を決意

幼い頃から牛が好きで将来は牛に関係する仕事に就きたいと考えていましたが、職種まで具体的なことまでは決めていませんでした。きっかけとなったのは、学生だった時に教授に勧められて草地関連の学会発表で自分が発表することなり、その際に別海町や根室市に来たことです。そこで、JA道東あさひが草地管理に関する事例を話しているのを聞いて初めてJA道東あさひを知りました。牧歌的な風景に憧れがあったことと、生乳生産量第1位で基盤がしっかりとしていること、多くの農家の方との関わって仕事が出来ると思ったのでJA道東あさひに決めました。

Schedule

1日のスケジュール

  • 6:15

    出勤

    タンクの準備など家畜人工授精のための準備を行います。

  • 6:45

    受付確認

    授精受付の留守番電話を確認して、地区ごとに訪問先を振り分け走行ルートを自分で決めます。

  • 7:00

    出発

    訪問地区を担当者毎に分けています。1日の担当件数はおおよそ午前中で7件、午後で3件程度です。

  • 11:00

    お昼休み

    午前の業務終了、朝は早いですが昼休憩が長いので帰宅して仮眠もできます。

  • 14:00

    出発

    午後から授精業務のため準備をして事務所を出発します。

  • 16:30

    事務作業

    使用した種のラベルを貼ることやデータ入力など事務処理を行います。

  • 17:00

    業務終了

    授精件数が多い時は残業する時もありますが、翌日の準備をして帰宅します。